神奈川県警が作業の元請けなどを家宅捜索 川崎・解体現場の転落事故

2026年4月14日 10時03分

小林日和 遠藤花

川崎市川崎区のJFEスチール東日本製鉄所の敷地内で今月、大型クレーンの解体作業中に重りが落下し、転落した作業員5人のうち3人が死亡した事故で、神奈川県警は14日、作業の元請けの東亜建設工業東京都新宿区)の横浜支店などの関係先について業務上過失致死容疑で家宅捜索を始めた。県警は関係資料などを押収し、当時の安全管理体制や重りが落下した原因などを詳しく調べる。海中に転落したとみられる行方不明者1人の捜索も続けている。ともに転落した20代の外国人男性は治療中という。

捜査関係者によると、ほかに家宅捜索に入ったのは都内の関連先1カ所。

県警によると、落下したのはクレーン突端についていた鉄製の円筒の中にコンクリートが入った重り(長さ約9メートル、直径6メートル)。5人は重りの上部から重さ約8.5トンの重機で内部のコンクリートを掘削する作業などをしていた。

約500トンの重りの内部のコンクリートを削って軽量化し、取り外して地上におろす計画だった。東亜社によると落下時は約400トンだったという。

東亜社によると、5人は安全確保のための命綱(ハーネス)を着けていた。ハーネスは通常、作業員の体重を支えるため、崩落などの危険がない場所に結ぶ親綱とつながれるが、東亜社は、今回の事故現場で5人の親綱がつながれていた場所は「確認中」としている。

重りの下には、工事中にクレーン全体のバランスを保つため、高さ約30メートルの「支保工」があったが、重りの落下で崩落した。重りは床面の鉄板を突き破り、行方不明の男性とともに海中に落ちたとみられている。県警は今後、実況見分を行うなどして現場の詳しい状況も確認する方針。

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この記事を書いた人

遠藤花
: 横浜総局|事件・司法担当

専門・関心分野
: 事件・事故、司法、子ども